
障害者野球を題材にした映画『4アウト もう一度、プレイボール』。原作との出会いに心を動かされ、父への想いも胸に映画化へと歩み出した関口さん。全国での障がい者オーディションや撮影を通じて出会った人々から、改めて気づかされた愛と感謝。そして、作品に込めた、夢に挑戦する勇気や互いの違いを認め合うことの大切さ。子どもたちに届けたい想いについても伺いました。
心を動かされた物語、そして父への想い
私は、長年映画製作に携わっている中で、2023年の秋にこの話を聞いた時は、「身体障害者野球」という存在自体を知らなかったのですが、平山譲(ひらやまゆずる)先生の原作『4アウト』を読んでいるうちに胸が熱くなり、挫折や達成感に感動しながらも登場人物をそれぞれ応援している自分に気付きました。同じく映画プロデューサーの夫から、「これは自分が絶対に映画化すべき話だと確信している」という言葉を聞いたときに、私も全力で尽力したいと思いました。
私自身、小学校時代に兄と野球好きの父の影響でソフトボールチームに所属していました。ピッチャーを務めていたときは毎朝早起きして父とピッチングの練習をしていました。日々継続するのは本当に大変でしたが、幼な心にも一所懸命に自分のために頑張ってくれている父のためにも上手になろうと必死でした。そんな父も、今では耳が聞こえにくくなり、身体も思うように動かなくなってきたので、歯痒い(はがゆい)想いや苛立ちを口にするようになりました。そして介護も考えるようになっていたところでした。
原作本『4アウト―ある障害者野球チームの挑戦』
平山讓(著) 中公文庫 990円(税込)
3アウトをくらっても、またやりなおせる―。事故や病気で挫折した男達が熱血監督のもと野球チームを結成し、「障害者野球リーグ」日本一を目指す。実話をもとにした奇跡の大逆転の物語!
一人ひとりの思いと支援が結実し、映画『4アウト もう一度、プレイボール』へ
この原作で描かれている、ハンデをおってもそれを乗り越えていこうとする姿勢や諦めない想いを、父にも知って欲しい。そして環境や立場は違えど、どの時代でも誰もが経験する苦悩や逆境と同じであり、その姿は必ずや多くの方々の共感を得られるのではと感じました。そしてWBCや日本人メジャーリーガーの活躍で野球人気が沸 騰している今でこそ、この障害者野球をたくさんの方に知ってもらうチャンスでもあると確信しました。ただ、当初の状況的には、ほとんど知名度のない障害者野球が題材で、原作本は約30年前に書かれたものであり、何度か映画化という話があったようですがそれも実現できなかったということでした。しかし夫の強い“想い”と私の確信を胸に、映画化に向け 一緒に準備をはじめました。
リアリティを出すために、そして障がいを持った方々に新たな挑戦をしていただきたく、全国で障がい者オーディションを開催しました。なんと200名以上の方が参加してくださいました。日常生活や社会での厳しい現実を直接お聞きし、その経験や苦悩に驚き、また涙しました。障がい者と健常者との間には、まだまだ線が引かれていると皆さん感じていらっしゃいます。「障がいを特別な目でみるのではなく、ひとつの個性としてみて欲しい」と。このオーディションをきっかけに、なんとしても映画化を成功させたいという私の想いもどんどん強くなりました。
幸いにも原作を読んでいただき、この想いをお伝えすることで、賛同し協力してくださる方々が集まってくださいました。野球界をはじめ、医学療法士の皆様、介護に携わる企業様、他たくさんの企業様、また個人で応援してくださる方々と、本当に多くの皆様のあたたかいご支援ご協力を賜りました。出演キャストが決まるまでも、決まってからも、スケジュールや撮影において、想像以上に大変なことも多々ありましたが、皆様のおかげで、なんとか完成、公開への運びとなりました。改めて心より感謝申し上げます。
障がいを越えて輝く笑顔その背景にある愛と希望
一番驚いたのは、皆さん様々な障がいをもたれているのですが、とにかく明るい方が多いということです。中には後天的に事故などで身体の一部を失った方もいらっしゃいますが、撮影の合間には少年野球の子どもたちに「触ってみるー?柔らかくて気持ちいいよ!骨だとゴツゴツして痛いから、お医者さんが脂肪をたくさん入れてくれているんだよー」と積極的に話し掛けてくださっている方もいらして…。そんなお姿を拝見していると、そこに至るまでの心の動向を想像してしまい、絶望と希望の間を揺れ動き、めまぐるしく変化する様々な感情と向き合いながら、今日まで歩んでこられたのだろうと思うと、本当に胸が熱くなりました。障がい者の皆さんそれぞれ、現状を受け入れ、前に進めたことはご家族やご友人の愛のおかげとおっしゃいます。そして私自身と重ね、感謝することを改めて思い出させていただきました。
互いを認め合う心を未来を担う子どもたちへ
2026年11月6日より公開される映画『4アウト もう一度、プレイボール』は、障害者野球を題材に、野球にひたむきに向き合う選手たちの姿、仲間との絆、そして夢をあきらめずに挑戦することの大切さを描いた作品です。本作品は、単なる「野球映画」ではありません。障がいのある人もない人も、互いを認め合い、ともに生きることの大切さや、誰もが夢を持ち挑戦できる社会について、子どもたちが自然に考えるきっかけとなる映画です。
映画を通じて、未来を担う子どもたちが「挑戦する勇気」「仲間を思いやる心」「違いを認め合うこと」の大切さを感じてくれることを願っております。本作品は文科省推奨映画、スポーツ庁タイアップ映画としても選ばれております。老若男女問わず、ぜひご家族やご友人、お仲間など大切な方と一緒に劇場でみていただきたいです。
JWティーは家族で大好きなお茶です。私はリラックスしたい時やちょっと仕事で集中したい時にもいただいています。娘はバレエを頑張っているので、疲れを残さないように毎日一晩水出ししたものを水筒に満タンに入れて持っていっています。
関口 右可里 さん
モデル、女優、MC、司会、イベントコンパニオンを経て、2004年4月イベントプロデュース・バンケットサービス株式会社 YOU-KAを設立。
2015年よりGUM株式会社 プロデューサーとして映画製作に携わる。
2003年度「日本の文化と美の祭典」世界大会にて部門1位を獲得。文部科学省・経済産業省認可 公益社団法人 全日本きものコンサルト協会認定きものコンサルタント・礼法講師としても活動中。
映画『4アウト もう一度、プレイボール』(11/6公開)
- 作品概要
- 東京に初めて結成された身体障害者野球チーム「東京ブルーサンダース」創設にまつわる実話をもとにした、奇跡の物語。主人公・矢上を演じるのは相葉雅紀さん。社会人野球で戦力外通告を受け失意の中にいた矢上が再就職したのは、ある障害者スポーツセンターだった―。
全国約200名の障がい者オーディションで選ばれた方々が多数出演。“人生は、3アウトでは終わらない”、挫折を経験しても何度でも立ち上がれるという力強いメッセージを届ける。 - 出演
- 相葉雅紀
黒島結菜/松本利夫 前田亜季
斉藤由貴 佐々木蔵之介 他

オトクなデジタル観賞券「ムビチケ」
購入は 4アウト公式サイト から






