今野 華都子さん(元 株式会社アイテラス代表取締役社長 エステティシャン)インタビュー

調和とは仲良くすることではなく
自分と他者の違いを尊重すること

経営者としてのビジネス手腕は経済界からも注目

45歳からの再出発で、世界一のエステティシャンへ。

専業主婦だった私は、子どもが大きくなるにつれて学費などのお金が必要になってきたのを機に、仕事に就こうと決意しました。バブル崩壊直後で職に就くのが困難な時代。しかも当時四十五歳で、これといった特技もやりたいことも無かった私は途方に暮れました。そんなある日、その頃は珍しかった「まつ毛パーマ」で美しくなった友達を見て、その美容技術に一瞬で心を奪われました。これを仕事にしようと決めたものの、資金は無く、広告も出せません。なんとかA4サイズのチラシを一枚作り、女性が集まりそうなデパートに行き、「まつ毛パーマに興味ありませんか?」と聞くわけです。不審者状態でした(笑)。そんな中でも流行に敏感な人がいて、「仙台でまつ毛パーマができるの?」と。やがて口コミでお客様がつながっていきました。

その後、日本エステティック協会の資格を取得し、エステティシャンの仕事を始めてみたら、人がどんどんきれいになっていくことが嬉しくて。さらにシミ・シワの原因も一人ひとり異なることに気付き、それぞれのお客様に合った美容法を提案していったことで、2004年にフランスのメーカーが主催し世界百十ヶ国が参加した〝LPGインターナショナルコンテスト〟で日本国内最優秀賞を、さらにフランスで最優秀グランプリという世界一の称号をいただくことができました。

再建を任された負債38億円のリゾートホテルを黒字化へ。

世界一の称号をいただいたことで 講演も増えていったのですが、その内 容に共感くださった方から、なんと タラサ志摩ホテル&リゾート(当時) の再建を託されることになりまし た。よくよく聞いてみると負債額は 38億円! その頃の私は経営のまったく素人でしたし、伊勢志摩の地 は仙台から遠いのでお断りさせていただいておりましたが、運命的な出来事が重なって取締役社長を引き受 けることとなりました。まず、私は 「○○さん、おはようございます」と 名前を呼んでスタッフに挨拶すること から始めました。名前を呼ばれたら、人は必ず返事をしてしまうものです (笑)。そして「このホテルの問題点は 何かしら?」と、全スタッフ一人ひとりとじっくりお話をしました。すると 口々に「ここが良くない、あそこが悪い」と挙げるのですね。みんな気付いてい る。それこそがまさに課題であり、そ れをどうやって解決するのかを考えるのが仕事ですよね。加えて、「みんな、このホテルを良くするのが私だと思っ ていない? このホテルを良くするのは現場に携わっているあなたたち一人ひとりなんですよ」とお伝えしました。

そして、徹底したのは〝当たり前〟ということ。雨が降ったらお客様を迎えに行く、朝食の野菜を地元の新鮮なものに変更するなど。サービスとは立派なことをするのではなく、当たり前のことを当たり前にすることが形になった時にお客様に喜んでいただくことができ、それが売上にもつながっていくのだと思います。ホテルの雰囲気は半年と掛からずに変わり始め、最終的には黒字経営を達成することができました。

調和とは仲良くすることではなく自分と他者の違いを尊重すること

2011年からみんなで『古事記』の神髄を学ぼうと「古事記塾」というものを開催しています。古事記に書かれ私たちが受け継いだ〝やまとごころ〟という判断基準さえ見失いつつある今、「自分は何のために生まれたの?」「どう生きたらいいか分からない」、そう訴える子どもたちに、大人は答えられなくなり、その結果、人々は地位や名誉や損得を追いかけ、刹那的に生きているように見えます。古来日本人が大切にしてきたことではありますけれど、世界の人々にも気付いていただきたい普遍的価値が詰まっていると感じました。例えば、古事記の『盞うきゆい結』では夫婦とはどうあるべきか書かれています。そこで語られているのは「怺こらえる」という想い。こらえると言っても我慢する意味ではなく、許し合うこと。自分だけが一方的に要求するのではなく、相手の足りない部分も愛を持って受け止めること、そのようなことが神代の昔から語られていたのです。

真の調和とは、ただ仲良くすることではなく、自分と他者の違いを尊重すること。金子みすゞさんの詩に「みんなちがって、みんないい」という一節があります。みんな大自然の一部なのですから、違うことに価値があるのです。私も正しいけれど、相手の方も正しい、その観点に立ったうえでお互いの調和ポイントを愛を持って見出すことで、人類の新たな段階が見えてくるのではないでしょうか。JWティーも三つのハーブがうまく調和しているから良いのでしょうね。ジェイソンさんの物語を読んで、神様に望まれて作られたお茶なのかなと思いました

今野さんの著書紹介

株式会社アイテラス代表取締役社長、エステティシャン 今野 華都子さん
全国古事記塾主宰
元 株式会社アイテラス 代表取締役社長
今野 華都子さん

1953年宮城県生まれ。2004年第1回LPGインターナショナルコン テストL6フェイシャル部門において日本最優秀グランプリを受賞。さらに同年、世界110ヶ国が参加した中で最優秀グランプリを受賞し世界一のエステティシャンの称号を得る。タラサ志摩スパアンドリゾート株式会社取締役社長、株式会社アイテラスの代表取締役社長などを経て、現在は全国古事記塾主宰を務める。

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