東京室内管弦楽団のコンサートマスターを務めるかたわら、二十六年前に代表として結成した横浜バロック室内合奏団のサロンコンサートはこれまで五百回以上も開催され、今年十一月に開催したコンサートはテレビ神奈川社長、神奈川新聞社社長を始め、そうそうたる方々が発起人となるなど活動をサポート。西洋音楽の第一線で活躍し続ける小笠原さんに、ヴァイオリニストとして現在取り組んでいること、さらに日々愛飲しているJWティーについてお伺いしました。
生活の中で身近に音楽に親しむ場を広げようと、五百回以上のサロンコンサートを開催。
現在、私は一九九一年に結成した横浜バロック室内合奏団を中心に、コンサートマスター、プロデューサーとして活動をしております。私のライフワークでもある「生活の中で身近に音楽に親しむ場を広げること」を目的に開いている横浜・関内でのサロンコンサートは、お陰様で二〇一七年七月に五百回目を迎えました。二〇〇六年には第十八回「ヨコハマ遊大賞」、二〇〇九年には、「横浜文化賞文化芸術奨励賞」をいただき、今年十一月のイベントでは、代表発起人のテレビ神奈川社長を始めとして、神奈川新聞社社長、NHK横浜放送局長など、各メディアの方々に発起人を務めていただき、大変光栄でした。
バロック音楽と言われても、分からない、難しそう、堅そうなんてイメージを持たれている方も多いのではないでしょうか。これは、多くの人が音楽を学校で学問として触れてしまったせいもあると思いますが、決して難しいものではありません。西洋音楽史上では一六〇〇年からの約百五十年をバロック音楽の時代と呼びます。日本で言うと、江戸時代の始まりから中期あたりまで。バロックという言葉は、真珠や宝石のいびつな形を指すポルトガル語の「barroco」から来ていると言われています。いびつな形、つまり、その前のルネサンス期にみられたような均整のとれた音楽を目指した時代ではなく、うれしかったらうれしさを表現し、悲しかったら悲しさを表現する、その純粋さと楽しさから聴く人それぞれの多様な親しみ方を感じることができる音楽です。強弱を表現するフォルテ(f)ピアノ(p)をわざと極端につけて楽しんだり、ジャズのように即興を楽しんだりと、すごく自由な時代の音楽なので、まさに音に親しみ、楽しむのに適した曲が数多く生み出されました。
「音楽の父」とも称されるバッハの無伴奏ヴァイオリンを弾くのがライフワークの一つ 。
西洋音楽史上、非常に重要なバロック音楽の作曲家と考えられてきたのが、ヨハン・ゼバスティアン・バッハ。私が大好きな作曲家です。バロック音楽を集大成した作曲家とも言われ、日本の音楽教育では西洋音楽の基礎を構築した作曲家として「音楽の父」とも称されました。バッハは無伴奏ヴァイオリンのために六曲書きました。独りで四人分くらい弾く。要するに、自分で弾くメロディーに自分で伴奏をつけたり、フーガといってメロディーをいくつもの声部で追いかけるというような、大変難しい曲です。実に奥が深い素晴らしい曲で、私のライフワークの一つとなっています。毎年九月に全六曲のコンサートをしていますが、毎回新しい発見がありバッハの世界は無限です。二〇〇四年からこのシリーズを始めましたが、毎回楽しみに聞きに来てくださる方がたくさんいらっしゃり、感謝と共に私も八十歳、いや百歳まで弾き続けたいと思っております。
また、二〇一五年より始めた三大協奏曲、ベートーヴェン、メンデルゾーン、チャイコフスキーの協奏曲を一晩で聴いていただくシリーズもこの曲を大好きな方々がたくさんいらっしゃることが大きな励みとなり、毎年続けたいと思っております。
池川先生、長堀先生、そしてJWティーがもたらした出来事を目のあたりに。
JWティーを教えてくださったのは、私のお弟子さんのお母さま。六年くらい前、そのお母さまが甲状腺がんを患い顔色が悪く、声もあまり出すことができない状態になっていました。当時の担当医師にもほぼ見離され、「小笠原先生、私もう間もないのです」なんて仰っていました。私も体に良さそうなものがあったら紹介したりしていたのですが、しばらくの間、会えない日が続いていました。そして、ある日、久しぶりに目の前に現れたその方はなんと元気そのもの。「どうしたの?」と聞いたら、「奇跡的な偶然が重なりました」と。その方の娘さん、つまり私のお弟子さんがマタニティブルーになった時、『別冊ハーバライン』にも登場されている産婦人科医・池川明先生のクリニックに付き添いで偶然行かれたそうです。すると、そこで出会った方から、「娘さんよりもあなたの方が心配」と、同じく別冊ハーバラインに登場している育成会横浜病院院長、長堀優先生とJWティーをご紹介いただけたそうです。その出会いをきっかけに治療法を見つめ直した結果、以前の元気を取り戻したとのことでした。
その話を聞いた私は、長堀先生の素晴らしさはもちろん、JWティーにも大変興味を持ちました。もともとお茶を淹れるという時間が好きでしたし、実際に飲んでみると大変美味しく、気持ちも落ち着くので飲み続けることにしました。今では、健康食品に興味がなかった夫も、毎朝私がボトル二本分作ったJWティーを家に置いておくとぶつくさ言いながらも夕方家に帰った時には飲み終えています(笑)。横浜バロック室内合奏団のサロンコンサートにいらっしゃった皆様にもJWてティーをお出ししています。JWティーを飲みながら演奏を聴くと、さらに心地よく音を楽しんでいただけているようです。
北海道・赤平に生まれる。4歳よりヴァイオリンを始め、池田敏雄氏に手ほどきを受ける。8~10歳にかけて朝日ジュニアオーケストラに在籍。10歳の時、NHK番組「ヴァイオリンのおけいこ」に出演、江藤俊哉氏に師事。11歳~15歳まで桐朋学園「子供のための音楽教室」に在籍。東京藝術大学付属高校を経て、同大学、同大学院修了。1977・78年イタリアのシエナ、アカデミアキジアーナのマスターコースにて、サルバトーレ・アッカルド氏に師事、デイブロマ・ディ・メリトーを得る。1979年~87年まで神奈川フィルハーモニー管弦楽団に在籍し、コンサートマスター、アシスタントコンサートマスターを歴任。協奏曲のソリストとして、神奈川フィルハーモニー管弦楽団、東京室内管弦楽団、都留文化大学管弦楽団、神奈川青少年管弦楽団、横浜管弦楽団と協演。1991年に横浜バロック室内合奏団を結成し、コンサートマスターとして横浜を中心に広く活動。日本では数少ないイタリア派のヴァイオリニストとして、イタリアのバロックの作品の紹介と地域の文化振興を積極的に行い、2006年「ヨコハマ遊大賞」を、2009年には横浜文化賞文化・芸術奨励賞を受賞した。2004年よりバッハ無伴奏全6曲演奏会を毎年9月に開催。2014年12月東京室内管弦楽団コンサートマスターとしてロシアで演奏、トムスク交響楽団、ノヴォシビルスク室内管弦楽団と協演。2015年より三大協奏曲シリーズ開始。
横浜バロック室内合奏団のメンバーによる、室内楽コンサート
毎週水曜ランチタイムコンサートを開催
開場11:45 開始12:15~ 終了13:00
2,000円 お飲み物(JWティー含む)・ワイン付き
※スケジュールはHP【横浜バロック室内合奏団】からご確認ください。
会場:「横浜バロック関内サロン」
中区蓬菜町2-6-2ライオンズマンション関内第3 103号室
JR「関内駅」北口より徒歩3分
チケット予約:Tel&Fax045-263-4127
メール:yokohama.barock@gmail.com(当日支払のみ)
※Webチケットの販売も開始(クレジットカード対応可)