抜群の歌唱力で劇団四季や東宝など数多くのミュージカルにヒロインとして出演した他、『美女と野獣』のプリンセス・ベル役をはじめとするディズニー作品の吹替も担当されている伊東えりさん。健康への不安から悩んだ時期もあったという伊東さんに、これまでのご活動やJWティーとの関わりについて伺いました。
初舞台は2歳の時。音楽漬けの人生。
私の歌い手としての初舞台は2歳の時です。テレビ番組で歌うお仕事をしていた母が、自宅でピアノを使って歌のグループレッスンをしていました。当時、横浜髙島屋に音楽ホールがあり、そこの発表会でみんなで歌ったり踊ったりしました。私は半分も歌えず愛嬌を振りまいていただけだと思いますが(笑)。その後、歌謡曲『黒ネコのタンゴ』で有名な皆川おさむくんの親族が設立し、安田祥子さん・由紀さおりさん姉妹も輩出した「ひばり児童合唱団」というプロの合唱団に入りました。同い年のおさむくんとはよく一緒に歌っていて、今でも交流があります。
現在、私はコンサートやミュージカル、養成学校の講師、合唱団の運営などを中心に活動しております。養成学校「ミュージカルアカデミー」では、『レ・ミゼラブル』『ミス・サイゴン』などの名作ミュージカルの音楽監督をしている方々とともに、プロのミュージカル俳優を目指す人たちに歌唱を教えています。まあ、教えているというか〝しごき〞に近いかもしれませんが(笑)。ただ、それは相手を思ってのことです。資質のある人が夢を追うのはいいと思いますが、アルバイトなどで生計を立てながら、歳をとってまで夢を追いかけていると不幸な結果になってしまいますので、教え方も真剣です。他には、ディズニー、TVアニメ、CM、ゲーム音楽、歌唱録音などのスタジオミュージシャンとしても活動しています。これまで1,000曲くらいは歌ってきたでしょうか。
年月を経た今、あらためて実感するディズニーの歌の力。
20年以上も前、私はディズニー映画『美女と野獣』のプリンセス・ベルの台詞と歌の吹き替えをしました。ディズニー映画は役名が付いていれば必ずオーディションをするほどの徹底ぶりで、私もオーディションを受けてベルを演じることになりました。当時は、プリンセスがそこまで騒がれていない時代でしたので、そんなにすごいものに自分が参加している実感はありませんでした。最近になって過去のディズニープリンセスが注目されるようになり、「プリンセスブーム」が起きているようで、幼稚園などへ歌いに行くと、子どもの頃に『美女と野獣』を観ていた世代が今の幼児のお母さんになっていて、私がベル役を演じていることを知るとお母さん方のほうが、「きゃー!」と興奮されてしまいます(笑)。
ディズニー映画のプリンセスを1度演じると、他のディズニープリンセスを演じることはできません。考えてみたら当然ですよね。異なるプリンセスが同じ声だったら、子どもたちが混乱してしまいますし。『美女と野獣』以降、私も当然ながらオーディションを受けていなかったのですが、たまたま私のことを覚えていたキャスティングプロデューサーからの要請があり、映画『ムーラン』ムーラン役、『メリーポピンズ』メリーポピンズ役の歌の吹き替えも担当しました。
声を保つ秘訣は睡眠、人参ジュースとJWティー。
声を保つ私の秘訣は、まず睡眠。食べる時間を削ってでも寝る(笑)。そして、今とても助かっているのがJWティーです。舞台上は非常に乾燥していて、スポットライトが当たると大量に舞っているホコリが見えてしまう。それを「吸い込みたくない!」って思うけれど、息を吸わなければ歌うことができませんよね。さらに、ミュージカルでは大勢が踊り続けるのでホコリの舞い上がり方がすごい。「もう踊らないで!」と思ってしまいます(笑)。
実は3年くらい前に重度の気管支アレルギー喘息を患い、歌うのを辞めようかと思った時期がありました。半年近く苦しい状態が続き、ついには咳のし過ぎで肋軟骨を折ってしまいました。ピアノを弾きながら教えるために振り向いて咳き込んだら胸の奥で「パキっ」と音がして。これは何とかしなければと思い、最初に取り組んだのが人参ジュースでした。親交のあったオペラ歌手の方が教えてくださったもので、人参のベータカロテンが喉の粘膜を修復してくれるそうです。毎朝、無農薬の人参とレモンとリンゴをスロージューサー(低速ジューサー)で搾り出し、必ず飲んでいます。
そしてJWティー。もともとハーブティーはさほど飲みませんでしたが、劇団四季のメインキャストとして活躍した望月龍平さんが舞台をご一緒した時に紹介してくださいました。
JWティーは毎日の習慣。保温ボトルに入れていつも持ち歩いています。
龍平さんが「楽屋の冷蔵庫に飲み物が入っているから、どんどん飲んでいいですよ」と言ってくださって。冷蔵庫を開けてみるとティーバッグが入ったペットボトルが置いてあって、一見するとただの水のようでしたが、少し飲んでみると「あれ?これ飲みやすい?」と感じたのです。「このティーバッグによって水が柔らかくなっている?」と思いました。それがJWティーだと知り、体に良いかもと考え、購入することにしました。
今では、保温ボトルにJWティーを入れてどこに行くにも必ず持ち歩いています。温かいお茶なのに飲むと、なぜか不思議にスッキリするのです。めったに風邪を引かなくなった気がします。毎日の習慣で変えたのは人参ジュースとJWティーくらい。先日、抗がん剤治療中の知人が気持ちを落ち着かせるためにJWティーを飲み始めたら、気分が良くなり、外に出掛けられるようになりました。これは本当に飲み続けたくなるハーブティーですよね。この間もディズニーの舞台でご一緒した山寺宏一さんやMay J.さんにもお渡ししたりと、絶賛しながら、いろんな人に勧めています(笑)。
伊東さん企画・構成・監修のDVD
神奈川県出身。劇団四季や東宝など数多くのミュージカルにヒロインとして出演。
2001年『ルルドの奇跡』主演で東京芸術劇場ミュージカル月間優秀賞を受賞。また、ディズニー映画『美女と野獣』『ムーラン』『メリーポピンズ』等、ヒロインの声の吹替や、CM・アニメソングなど録音曲も1,000曲を数える。