宇多川 久美子先生(薬を使わない薬剤師)インタビュー

薬を使わない薬剤師 宇多川 久美子先生

著書が10万部超えのベストセラーを連発し、薬剤師として20年の現場経験から「薬は病気を治すためのものではなく、むしろ病気を生み出している」と警鐘を鳴らし続ける宇多川先生。現代の日本人が健康のために大切にすべきこと、毎日飲んでいるというJWティーについてお話を伺いました。

薬は病気を治すのではなく、症状を抑え続けるもの。

4人兄弟の末っ子として生まれた私は、一番上の兄と、二番目の姉を早くに亡くしました。さらに、すぐ上の姉が小学校6年生で心臓弁膜症を患い、人工弁に置換し、ペースメーカーを付けていました。体の中でコチコチと機械の音をさせながら生きている姉を見て、医療の力ってすごいなと感動。そんな私にとって、医療に携わることは自然のなりゆきでした。

薬剤師として働き始めた頃は、「処方してもらった薬がよく効いたよ」と言われる度に、良い仕事についたと嬉しく思ったものでした。しかし、患者さんは一度薬局に来ると、その後もずっと来るようになってしまいます。例えば、血圧のお薬が処方されたら、お医者さんからも「一生お付き合いしていきましょう」と言われたりする。つまりそれは、治らないということですよね。薬とは病気を治すものだと信じて処方していたのですが、飲むことで症状を抑え続けるだけだということに気づいたのです。

体内の大切な酵素を薬に奪われ、病気になり、その結果、薬が増えるという悪循環。

病気を治すわけではないので、最初は血圧の薬のみだったのが、いずれ糖尿病や高脂血症を併発することで、どんどん薬の量が増えていってしまう傾向があります。そのような状況を目の当たりにし、「薬はむしろ徐々に病気を生み出してしまうものになっているのではないか」と疑問を抱くようになりました。

人間は体の中で酵素(代謝酵素)が活動していることで生きていられるのですが、薬が体内に入ると異物である薬を解毒するためにたくさんの酵素が奪われ、代謝を悪くしてしまいます。代謝が悪いと血液のめぐりも悪くなり、体温が下がる。そうすると免疫力が落ちて病気になりやすくなり、その結果、さらに薬の量が増えていくという悪循環に陥ってしまうのです。

また、ご高齢になればなるほど、体の中の悪いものの解毒や排出を行う肝臓や腎臓の機能が落ちてくるのに、薬の数量は増えていきます。時には十種類、多ければ三十種類もの薬を処方される方も。「こんなに薬を飲んだら、お腹いっぱいでご飯が食べられないよ」と苦笑いされつつも、薬を飲んでいれば安心というお気持ちも伝わってきます。日本では「国民皆保険制度」が充実していることもあり、日本人はいつの間にか薬が大好きになってしまったのかなと、私の中で戸惑いが次第に大きくなっていきました。

生活習慣病は、文字通り日々の生活習慣が原因。薬では治らない。

私は今、〝薬を使わない薬剤師〞として、薬を飲まずに健康を維持するためにはどうしたらいいのかを伝える活動をしています。もちろんこんな言い方をすると、「薬を否定するな!」等、多くのご批判もいただきます。当然、薬剤師だった私も薬の有用性は理解しています。しかし、生活習慣病等で安易に薬に頼り過ぎている現実があるなら、私はそこに警鐘を鳴らしていきたいと思っています。

人間は本来、自然治癒力という自分で治す力を持っています。そのことへの理解が足りていないがゆえに、「薬が治してくれる」と安易に考えてしまっているのではないかと思います。もちろん、感染症や緊急医療の現場などで薬がなくてはならない場合はあります。しかし、現在多くの方々が病院に通っている生活習慣病と言われているものは、ご自身の生活習慣の乱れから起こっているものですから、まずはその生活を見直すことでしか治せません。

自分の健康を管理するのは自分自身だということ。その重要性を伝えたい。

実は、とても疑問に思っていることがひとつあります。私たちは年齢を重ねて自立していきますよね。経済的にも、精神的にも。しかし、こと医療に関してだけは自立できていないのではないかと。たくさんの社員を抱え、多くのことを自ら采配できる大企業の社長さんであっても、病気になったら病院に来て、「先生、なんとかしてくれ」っておっしゃる。なんとかするのはご自身であって、お医者さんはサポートをする役割でしかありません。

日本人一人ひとりが「自分で自分の病気をつくらないようにしよう」「自分で病気に対処しよう」という気持ちをもっと強く持つ。つまり、薬から精神的に自立しようという意志を持てたら日本人はもっと健康的になり、結果、年間四十兆円にものぼっている膨大な医療費も減らせるのではないでしょうか。そのような想いを一人でも多くの方に伝えていけたら、また、このメッセージを受け取った方が他の方へつないでくださったら、世の中はものすごく変わると思っています。

私はこれからも人生を懸けて、このメッセージを伝えていこうと覚悟を決めています。自分の子どもたちにも「お母さんは今まで、あなたたちのために生きてきたけど、これからは社会のために生きたい。今までやってきた過ちの罪滅ぼしをしたい」と宣言したほどです。

ウォーキングとJWティー、手軽に採り入れられるから、毎日続けられて良いですね。

現在、健康にとって大切なものを皆さんへお伝えしたいと日本中を飛び回り、年間の講演回数は100回を超えています。また、これまで13冊の書籍を出版し、執筆活動にもますます励んでいきたいと考えています。そうして様々なメッセージを発信している中で、JWティーにも出会いました。美味しく飲めるので、今では毎日の習慣になっています。

また、私は健康にとってウォーキングも重要だと考え、レッスンを行っているのですが、その教室の参加者の皆さんにJWティーを必ずお出ししていて、皆さん美味しいと喜んで飲んでくださっています。ウォーキングはどこでも場所を選ばずできます。JWティーも手軽に取り入れやすい。日常生活の中で体の外側と内側の両面から働きかけることができるので、多くの方にご紹介したいです。

宇多川先生の著書紹介

薬を使わない薬剤師 宇多川 久美子先生
薬を使わない薬剤師
宇多川 久美子先生

1959年千葉県生まれ。明治薬科大学卒業。
一般社団法人国際感食協会理事長、薬剤師・栄養学博士、ハッピー☆ウォーク主宰、NPO法人統合医学健康増進会常務理事。
食と運動の両面から健康をサポートする。
現在、“薬を使わない薬剤師”として執筆や講演会など精力的に活躍中。

ジェイソン・ウィンターズ・ティー