加納 果林さん(絵本画家)インタビュー

絵本画家 加納 果林さん

見ると、誰もが心を癒され、ホッとさせられる加納さんの作品。2014年には応募総数1,078点の中から秋元康さんが「Be絵本大賞」入賞作品に選んだ他、今年6月にはパリのルーヴル美術館に作品が展示されるなど、活躍の場を広げている加納さんにお話を伺いました。

大学は彫刻科を選択も、夢だった絵本の世界へ

小さい頃から絵を描くのが大好きでした。幼稚園の時には、「将来の夢は、絵本作家になりたい」と書いていたらしいです。当時から、絵本のストーリーを考えたりしていました。家族や親戚、幼稚園の先生など周りの人からほめられたので、調子に乗って描いていた感じです(笑)。

小学校に入ると、近所にいた彫刻家の先生に本格的にデッサンを習うようになりました。同級生に美術系の大学に進学したいと考えている友達もいなかったので、1人で彫刻家の先生の個人アトリエに通っていました。その後、中・高の美術部を経て、大学に入学することになるんですが、実は合格した東京造形大学では彫刻科を選択したんです。もともと土が好きで、彫刻の中でも土を使ってみたいと思っていました。それから、ずっと彫刻科の課程を履修し続けたんですが、「私の目指しているのはこれなのかなー」という想いも心のどこかに存在していました。

大学4年生の時に、構内の彫刻科のところに巨大なべニア板が捨ててあったので、何かに使えるかもと思い、家まで拾ってきて自由に思いつくまま描いてみました。たしか、『むしのうた』というタイトルをつけて、大きい虫を描き、本物の葉っぱを貼り付けたりして(笑)。それが1つのきっかけでした。描いていたら、何か懐かしい気持ちを思い出したんです。幼い頃、一番好きだった絵本の世界に浸れました。その時私は、将来これを描いていくのかもと思いました。

作品にその子自身を見つけてあげる

『むしのうた』を含め、他にも描いた絵に詩をつけてまとめたものが、私の初めての絵本『きんのおるがん』です。それからギャラリーを自分で探して、東京の三鷹で個展を開きました。運が良かったというのもあるのかもしれませんが、ギャラリーのオーナーさんがいろいろなところに連絡をしてくれて、全国紙が取材にも来てくれました。そこからちょっとずつ、お声掛けしていただくご縁が広がっていきました。その時のお客さんは、いまだに展示会に来てくれたりするんですよ。私の地元の今治でも展示会を開いたら、地元紙が取り上げてくれて、さらに多くの人に知っていただく機会が増え、今につながっています。

以前、活動拠点を今治に移した時に、今治明徳短期大学の非常勤講師を務めたこともあります。それまで人に教えた経験はなかったので、講師のお話が来たときはけっこう悩みましたが、「自分も一緒に楽しも!」と考え方を変えたら、夢中になってしまって。実際に教えてみると、自分の絵に自信がない子がけっこう多いのにびっくりしました。私は誰の作品もみんな個性があって、それぞれいいところがたくさんあるのにどうしてだろうと思いました。聞いてみると、子どものころに学校の先生に言われたからそう思っているって。「先生なのに、なんでそんなこと言うんだろ」ってちょっと怒りが込み上げました(笑)。自分の趣味で上手・下手を言うのではなくて、作品にその子自身を見つけてあげる、認めてあげることが大切なんじゃないかと思うんです。私も、幼い頃、周囲の人に認めてもらったことでどんどんやる気が湧いてきました。ですから、生徒さんの作品のいいところを探してあげるのが好きでした。

応募総数1,078点の中から秋元康さんが入賞作品に選ぶ

2014年には、「子どもたちに夢と勇気と不思議を語る、新しい児童文学を生み出したい」という思いのもと、Be絵本大賞委員会(フジテレビKIDS 、BSフジ、ポニーキャニオン、扶桑社)によって2008年に創設された「Be絵本大賞」で、応募総数1,078点の中、選考委員の秋元康さんから入賞作品に選んでいただきました。タイトルは、『いろんなおめん』です。
秋元さんに絵本を選ばれた時は、「まさかの秋元さん?」と思いました(笑)。意外とほのぼのとしたのが好きなんだとも。実は、後から聞いたんですが、秋元さんは少女漫画の原作も担当したことがあるらしいんです。それで少し謎が解けた気がします(笑)。受賞作品は、同年に出版化されました。近所のママ友がその絵本を持っていたりして、「見たよ」なんて言われるとうれしかったですね。

今年の6月には、パリのルーヴル美術館の地下にあるカルーゼル・デュ・ルーヴルにて開かれたアートフェアにて、絵の展示をしていただきました。パリコレなどイベントが開かれる所です。私は見に行けませんでしたが、世界中のアーティストたちの作品が集まってたくさんのお客様が熱心に見に来られていたようです。私は『出発のサイン』『空の終着点』『まちあわせ』の3点を飾りました。今後の夢としては、1つのキャラクターを中心にしたシリーズものの創作ができたらと思っています。アンパンマンのように、キャラクターを通して、“絆”や“思いやり”が何世代にも渡って受け継がれたらうれしいですね。

JWティーを飲むと、体が喜んでいる感じ

JWティーは9年前に紹介され、初めて飲んだ時に体が浄化されるような気がしました。体に良い感じ、体が喜んでいる感じがしました。飲むと本当に気持ちが落ち着きますよね。あと美味しい。昔から私は、あまり美味しくないと感じるお茶だと、頭が痛くなったりしてしまうんですが、JWティーはそれがありません。
もともと私の実家は、食べ物はオーガニック系にこだわっていて、幼い頃から玄米中心の生活をしていました。実は、それが高じて2009年、今治に「A・CalinBell」というオーガニック系カフェと、私の作品ギャラリー、癒しのエステサロンのあるお店を両親がオープンしました。無農薬玄米を使用し、クコの実が入った体にやさしい「薬膳カレー」や、野菜たっぷりの「CalinBellとくせいランチ」などを提供しています。もともと今治は地産地消で有名な地域で、野菜は有機栽培のものばかり。どれも安くて美味しいんです。

また、私には現在1歳の子どもがいるんですが、新たな家族ができて健康に対する意識はさらに強くなりました。できるだけ、手作りで食べさせてあげたいと思うようになりましたし、食品を買いに行ったら裏の添加物の表示をチェックするようになったり、テレビとかで「この添加物は気をつけろ!」とか出ていたら、覚えておいたりするようになりました。ただやっぱり、どれだけ本人たちが気を付けていても、すべてをカバーすることは難しいと思います。神経質になり過ぎても、気にするほうも、されるほうもお互い疲れ果ててしまいますし。今後、ますます添加物の入った食品や加工食品が増えていく中で、大自然の恵みを提供してくれるJWティーは、これからも大切に飲んでいきたいと思います。

A・CalinBell
オーガニック系カフェと、絵本画家・加納果林さんのギャラリー、そして、癒しのエステサロンのあるお店。
住所 : 〒794-0054 愛媛県今治市北日吉町1-15-2(今治駅より徒歩3分/駐車場15台)
Tel/Fax : 0898-33-0036
URL : http://calinbell.com
営業時間:11:00~17:00 / 定休日:月曜日

絵本画家 加納 果林さん
絵本画家
加納 果林さん

絵本画家。1983年愛媛県今治市生まれ。東京造形大学彫刻科卒業。自然や生き物をテーマにアクリル絵具で絵を描くほか、彫刻、絵本、アニメーションなど制作。イタリア・ボローニャ国際絵本原画展特別展にて作品展示、パリ・ルーヴル美術館地下・カルーゼル・デュ・ルーヴルにて作品展示された。
主な絵本に『もりのじゅうたん』『ぞうのたまご』、『きみがおしえてくれた。』、『いろんなおめん』など多数。『テレビチャンピオン(テレビ東京)』審査員やラジオパーソナリティ(南海放送)を担当した経験も持つ。第6回・フジテレビBe絵本大賞入賞、けんぶち絵本の里大賞びばからす賞受賞。

ジェイソン・ウィンターズ・ティー