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「第1回 全国俳句・川柳コンテスト」入賞・入選作品を発表!

「第1回 全国俳句・川柳コンテスト」入賞・入選作品を発表!

EOS初の開催となりました「第1回 全国俳句・川柳コンテスト」。昨年12月から募集を開始し、「俳句部門」1,817句、「川柳部門」1,896句のご応募があり、最終的な応募総数3,713句が日本全国から寄せられました。
選考会では、俳人・星野高士先生を始め、聚光院・小野澤虎洞和尚、シャンソン歌手・黒川泰子さん、俳優・熊谷真実さん、歌手・麻衣さんといった、様々な分野でご活躍の方々に選考していただきました。
多数のご応募の中から、入賞・入選されました作品67句を発表いたします。

◆まずは先日開催された「選考会」の様子をご覧ください!

俳句部門
大賞
花冷はなびえの われをほぐせり ハーブティー
松田 佳子さん(北海道)
俳句には「季題」「季語」が必要です。そして、ただ入っているのではなく、季題が句の中で活躍しなければいけません。本句の「花冷え」という季題はしっかりと作者の想いに引き寄せられています。花冷えの頃に感じる肌寒さとそんな自分をほぐしてくれるハーブティーという組み合わせがとても美しいと感じました。

(選評 俳人・星野高士先生)

準大賞
春泥しゅんでいを 躊躇ちゅうちょなくゆく 仔犬かな
大槻 さやかさん(神奈川県)
梅は咲き 娘婚活 母腸活
水野 しげりさん(千葉県)
新しき 桶に明石の 桜鯛
吉沢 道夫さん(長野県)
川柳部門
大賞
鼻ピアス 孫の前世は ホルスタイン
白鳥 雅敏さん(東京都)
選考委員の満場一致で決まりました。新型コロナウイルスや世界情勢など、気持ちが沈みがちな世の中だからこそ、川柳を通じて少しでも笑顔になってもらえればと選ばせていただきました。

(選評 大徳寺聚光院・小野澤虎洞和尚)

準大賞
グーグルの 検索履歴 見せづらい
前川原 綺羅さん(茨城県)
飲み仲間 今じゃ薬の 飲み仲間
川平 陽子さん(宮崎県)
コロナ禍で 円より縁を 思い知る
星野 のぶこさん(埼玉県)

※大賞には旅行券3万円分と記念盾、準大賞にはお取り寄せグルメと記念トロフィーをお届けします。

入選
俳句部門
春風の におい感じて 恋終わる 北澤 瑠依さん(茨城県)
探梅の あとは酒蔵 飲みくらべ 宮谷 元子さん(広島県)
コロナ禍で 飲み会減りて 春の月 太田 朋子さん(沖縄県)
茶葉ゆるり 光たづさへ 春隣 水田 千種さん(兵庫県)
朝桜 沸き立つ湯気の 窓辺かな 杉江 知治さん(愛知県)
雪どけの 水を沸かして ほっと飲む 坂本 篤彦さん(兵庫県)
菩提寺へ つづく土塀の 土佐みずき 伊藤 満智子さん(愛知県)
桜散る 似たり寄ったり 人の道 見山 唯さん(東京都)
女だけ 飲めよ歌えよ 雛祭り 白石 静次さん(埼玉県)
歴史知る 古城のかげや 花筏 駒形 忠衛さん(茨城県)
沈黙も 言葉の一つ ソーダ水 西尾 芳子さん(愛媛県)
車椅子 乗り出す母や 蕗の薹 井上 信子さん(大阪府)
弁当に 桜蕊ふる 奈良公園 市場 さと枝さん(大阪府)
山桜 バス一便の 過疎の村 松﨑 ヨシヱさん(鹿児島県)
鎌倉を 拾い集める 桜貝 塩浜 智子さん(宮城県)
桜餅 お前は葉っぱ 食べる派か 田中 政昭さん(三重県)
望遠鏡 アングルに春は まっすぐ 友近 康子さん(愛媛県)
花筏 川の流れに 遅れけり 稲垣 龍太郎さん(愛知県)
桜咲き 山菜達も 目をさます 福嶋 美登里さん(兵庫県)
一息に 水を飲み干す 花疲れ 阿部 文彦さん(神奈川県)
陽だまりに 茶飲み仲間と 姥桜 黒田 まゆみさん(愛媛県)
散る桜 水面で上手に ディスタンス 市川 淑子さん(埼玉県)
初恋の 君のやうなり 糸桜 朽名 一夫さん(埼玉県)
花冷えの 夕日射し来る 奥座敷 占部 耕三さん(埼玉県)
痛飲にな お春眠の 醒めやらず 岩田 勇さん(愛知県)
雪の朝 嫁と飲んでる 健康茶 岡嶋 和子さん(栃木県)
娘の目 映るが追えぬ 散る桜 三島 凌介さん(神奈川県)
茶席にて 桜一片 浮かぶ笑み 田村 繁洋さん(広島県)
鍬置ひて 引き鶴の隊 送りけり 髙平 保子さん(長崎県)
色のない 庭の片隅 福寿草 杉原 保文さん(愛知県)
川柳部門
デートだと 思っていたら 荷物持ち 神野 雄斗さん(茨城県)
夫にも 飲んでほしいが 伝わらず 時藤 博子さん(山口県)
ありがとう 他人だったら 言えるのに 鈴木 恵美さん(京都府)
精度より 制度はびこる 旧体制 森川 慶さん(三重県)
引かれた手 引いて介護の 桜道 井内 雅仁さん(大阪府)
ぼくのママ えがおのひみつ ジェイソンティー 鈴木 しゅんさん(東京都)
母の字で 届く玉ねぎ 目に涙 小見 伸雄さん(滋賀県)
喧嘩して 料理に出てた 副反応 佐藤 千恵子さん(愛知県)
食レポに 黙って食えと 言う昭和 小野寺 カネ子さん(愛知県)
リアルより 念入りメイク オンライン 武井 透さん(福井県)
お茶会で おじさんのお茶 飲むおばさん 佐藤 美香さん(大分県)
悪かった 共に白髪の はずがハゲ 織戸 薫さん(福岡県)
「おはよう」は 今日を始める 愛ことば 渡邉 美愛さん(愛知県)
父の字で 父の日とある カレンダー 松田 なごみさん(千葉県)
やってみよう 私の先生 ユーチューブ 田原 久美子さん(千葉県)
物価高 なのに命が 安くなる 川野 誠さん(大分県)
聞かぬなら 飲ませてみよう ジェイソンティー 春日 基子さん(岐阜県)
今生の 名残とばかり 夜ふかしす 高下 保幸さん(福岡県)
賞味期限 切れたら辞める 偉い人 馬場 和義さん(大阪府)
そっとのる 体重計見て 飛び降りる 関口 竜一さん(東京都)
ピーピーと ヤカンも母も うなってる! 小倉 敬恵さん(千葉県)
アルコール 口には入れず 手につけろ 永井 達也さん(東京都)
妻が言う 先立つ不孝 許します 鎌田 誠さん(北海道)
割烹着 妻より似合う 主夫稼業 西分 慶雄さん(東京都)
間違いを 笑って許す 夫婦仲 宇都宮 千瑞子さん(愛媛県)
マスクない 探していたら あごマスク 岡崎 眞由美さん(愛知県)
嫁の目を ぬすんで孫と ハグをする 戸髙 慶三さん(宮崎県)
絶望も 希望に変わる 愛のお茶 藤井 美奈子さん(山口県)
孫笑う 顔も財布も 緩みます 高橋 桂子さん(神奈川県)

※入選には句が入った記念キーホルダーをお届けします。

「俳句部門」選考委員
星野高士先生(選考委員長)/黒川泰子さん/麻衣さん
「川柳部門」選考委員
小野澤虎洞和尚(選考委員長)/熊谷真実さん/石川雄志
イオス コーポレーション代表取締役 石川雄志より
「俳句・川柳コンテスト」にご応募いただきました皆様、誠にありがとうございました。私自身も川柳を選ばせていただき、本当に皆様の気持ちが伝わってきました。この時代の背景も色々とあるのですが、少しでも言葉を通して多くの方々に喜んでいただければと考えました。また、本コンテストのご縁を機会に俳句・川柳という日本文化を大切にしていければと思います。