私たちが未来に残すもの
「綺麗な地球を子どもたちに」
「ウーマン・オブ・ザ・イヤー2010」リーダー部門受賞

大地は神様からの預かりもの
健康な状態でお返しする
budori 1,500円(税別)
アバンティ設立当初は、私が以前に副社長を務めていたタスコジャパン(光学製品メーカー)の下請業務が中心でしたが、1990年にイギリスのエコロジストからオーガニックコットン生地の輸入依頼を受けたことがターニングポイントになりました。輸入業務を通じて知ったのが、通常の綿花の栽培には大量の農薬と化学肥料が使用され、環境へ深刻なダメージを与えているということ。一方、オーガニックコットンは、農薬や化学肥料を3年以上使っていない畑で栽培されているということ。米国テキサスのオーガニックコットン農場では、太陽の恵みに満ちた綿花畑が広がり、農薬に頼らず、自然と共存しながら栽培が行われていました。「大地は神様から一時お預かりしているもの。健康な状態にしてお返しする」という栽培農家の考え方に触れ、自然への感謝と、心が解放されるような幸せが込み上げました。
また、同時に『セブンス・ジェネレーション』という言葉を教えてもらいました。「7世代先(350年後)のことを考えながら生活しなさい」という意味です。つまり彼らは、自分たちを取り巻く自然を破壊してしまったら人間は生き延びることができないと知っていたのですね。この数十年、私は彼らに教えられた想いを胸にオーガニックコットンの普及に取り組んできた気がします。その活動が認められたのか、2009年には日経主催の『ウーマン・オブ・ザ・イヤー2010』のリーダー部門を受賞した他、2010年にはNHK番組『プロフェッショナル 仕事の流儀』に社会起業家として取り上げていただきました。
社会問題をビジネスによって解決する
社会起業家とは、社会問題をビジネスによって解決する人のことです。現在、社会起業家として取り組んでいるのが、国内産の鹿肉を原料としたペットフードのブランド化です。いま全国各地の森では、鹿が増え続けることにより生態系が崩壊するという深刻な問題があります。ハンターも減少し、鹿の全体必要捕獲数の半分ほどしか捕獲されていないために、次の年にまた増えてしまいます。そして、捕獲された鹿のうち、鹿肉として活用されているのは、わずか十%。その他はそのまま処分か焼却処分されています。「森を正常な状態に戻したい」「鹿のいのちを無駄にしたくない」という想いを抱き、一般財団法人「森から海へ」を立ち上げ、ペットフードの「鹿のめぐみ」の製造販売をスタートさせました。鹿肉は、高たんぱく、低脂肪、高ミネラルで実はペットフードに最適であることも分かっています。
環境と人に優しいJWティーはCCFに通じる
http://morikaraumie.jp/
2021年、世界中で破棄される膨大な繊維ゴミを資源として活用するために一般社団法人「サーキュラーコットンファクトリー(CCF)」を設立しました。CCFは、洋服の廃棄物をゴミにしません。洋服の廃棄物から紙を作り、活用することから始めています。繊維の廃棄物を繊維に再生しても、17.5%の低いリサイクル率になってしまいます。それに比べると、紙の回収率は85%、古紙利用率は67%。紙にすることの方がはるかに高い循環利用となります。循環型の社会を実現するために、私たちの活動に皆様にも参加していただきたいと思います。CCF事業には「綺麗な地球を子どもたちに」というスローガンがあります。誰もがノーと言わない素敵な考えでしょう。環境や人間に優しいJWティーはCCFに通じる精神を感じます。
渡邊 智惠子 さん
株式会社アバンティ創業者
一般財団法人「森から海へ」代表理事
一般財団法人「サーキュラーコットンファクトリー」代表理事
1952年北海道生まれ。明治大学卒業後にタスコジャパン入社。1985年に子会社アバンティ設立、代表取締役社長に。タスコジャパン退職後の1990年以降、環境性の高いオーガニックコットンの商品の開発・販売および啓発活動を行う。現在、一般財団法人「森から海へ」を設立・代表理事、一般財団法人「サーキュラーコットンファクトリー」設立・代表理事を務める。


