暮らしの医学 健康辞典

第5回

病気を呼び込むライフスタイル②

人々が利便性と利益を追求し続けた結果、あらゆる生活空間で知らず知らずのうちに体はダメージを受け続け、健康を害することにつながっています。前号に引き続き、今号も病気を呼び込むライフスタイルについてお話させていただきます。

食品(人工物)のイメージにだまされてはいけない

3大栄養素は炭水化物・たんぱく質・脂質ですが、ビタミンとミネラル、食物繊維、ファイトケミカル(植物栄養素)を入れて7大栄養素となりました。ファイトケミカルとは、例えばカボチャにβ-カロテン、トマトにリコピン、大豆にフラボノイド、赤いぶどうにレスベラトロールと言われればお分かりになるでしょう。1粒でコエンザイムQ10が倍とか、フラボノイドが3倍などの表示により、健康的なイメージの商品をつくることができるようになりました。カテキンの取りすぎも注意するような情報にあるように、短時間の過量摂取は体への負担にもなり得るという考えも大切です。牛乳のカルシウムが骨を丈夫にしないことは周知ですし、「配合」と記載されている牛乳風の飲料もあります。コラーゲンをいくら食べても皮膚には殆どいきません。そもそも自分で作れます。コンドロイチンもヒアルロン酸もグルコサミンも同様で、つくり手次第で何とでもなるのです。
実は、健康そうに見える食品はイメージに過ぎず、効果を証明する必要はありません。消化吸収されたあとどこへ行くのかは体次第です。このように、イメージが栄養学中心になると食品の形をした人工的な工業食品が次々に生まれてきます。人の体はそんなに単純ではありません。100%天然の体には天然の食材が最適であるという考え方を基本にして欲しいと思います。

除菌という矛盾

除菌ブームはなかなか去りません。多くの人は菌というと嫌悪感を抱くようになってしまいましたが、人間に害となる菌ばかりではないのです。除菌、除菌といって菌を嫌っていますが、何十億個もの乳酸菌が入ったヨーグルトを食べ、納豆菌にまみれた糸を引く大豆を食べ、かびの生えたカツオの燻製を削って出汁を取り、かびた米から染み出た液体を飲んで酔っ払ったりしているではありませんか。そして、皮膚に1兆個、腸に1000種類1000兆個もの菌を住まわせている。電車のつり革に触れない人もいるようですが、土1gに約10億、海水1mlに1000億の微生物がいて、1回の深呼吸で約1万の微生物が肺に入ります。人の認識とはおかしなものです。

人類誕生以前の何億年も前から地球に住んでいる菌類ですが、構造が単純なために、様々な環境適応能力を容易に獲得できる能力を持っています。あの、たまたまナンバリングが157番目の病原性大腸菌O-157も、悪化する環境に対応するためにベロ毒素をつくる羽目になってしまった菌なのです。この菌を元の住みやすい環境に戻すと毒素はつくらなくなるそうです。このように、人類が菌を排除しようとすればするだけ、新たな能力を獲得する菌を生み出すだけです。また、除菌環境は単なる化学物質汚染だけではなく、一度化学物質で除菌すると、除菌し続けない限り悪玉菌の繁殖を許すことになります。それよりも、善玉菌を常に住まわせたほうが清潔と言えるので、毎日ぬか床をかき回した方が部屋中善玉菌まみれになってよいのです。

次号では、「病気を呼び込むライフスタイル③」として、人間の生活を支えてくれる必要不可欠な微生物である菌類に関してお話させていただきます。

脳神経外科専門医 田中 佳 先生(たなか よしみ)

1960年、東京都生まれ。
1985年に東海大学医学部を卒業後、同大学附属病院脳神経外科助手を経て市中病院にて急性期医療に長年携わる。
日本脳神経外科科学会認定専門医として、脳神経外科診療を行いつつ、予防医学の教育講演活動に取り組む。

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