暮らしの医学 健康辞典

第1回

日本人の医療をめぐる状況

病気になってからのことを心配するより、病気にならない生き方を始めましょう。病院や薬に頼らずに生きること。そして病気にならない体を作ること。そのために必要なのが健康へ向かおうとする意思であり、“健康自立力(けんこうじりつりょく)”なのです。今年1年を通じて、私が医療現場で培った経験などをもとにお話しさせていただきます。

病気を見て、患者を診ない医療

病気を患った方は治療を受けに医療機関へ行きます。これは当たり前のことですが、次のような問題も起こっています。
例えば、ある高齢の女性が足のしびれで整形外科へ行き、鎮痛剤と抗炎症剤、ビタミン剤が処方されました。脳梗塞の可能性もあり、脳外科を受診すると小さな脳梗塞が見つかり、抗血栓剤が処方されました。同時に高血圧も見つかり内科を紹介され、降圧剤の処方に加え、血液検査で高脂血症も見つかりコレステロール合成阻害剤も処方されました。鎮痛剤の影響か、胃の調子も悪くなったので制酸剤と胃粘膜保護剤ももらいました。心配で安眠できなくなり睡眠薬もいただきます。
その後、風邪を引いたので、総合感冒薬、咳止め、去痰剤、解熱鎮痛剤、抗炎症剤、胃粘膜保護剤…。あらわれた症状に対して数々の診療科を巡り、薬剤をどんどん追加していくスタイルが現在では治療と呼ばれています。

これで本当に治るのですか?治るとはなんですか?このように、病気を見て患者さんを診ずという治療が横行していますが、逆に薬をもらって満足する人もいるので困ります。薬を止めたら体調がよくなったという話も耳にしますが、すべての薬剤には副作用や相互作用があると考えてよいので、必要最小限度の処方を医師も患者さんも目指してほしいと思います。

病気を治すのは患者本人、そのサポートが医師

また、次のような方もいます。糖尿病と高血圧でどちらもコントロールが不良で軽い脳梗塞のために外来へ通う患者さんがいました。生活の中では何も摂生をせず、胸ポケットにタバコを入れたまま「脳梗塞の再発が心配なので検査をお願いします」と言います。

この場合、すでに病名がついているので検査すること自体に問題はありませんが、ご当人へ「病院へ来る前に、もっとたくさんすることがあるのではないですか?」と聞きますと、「病気を治すのが医者の仕事だろう」と言われました。本来の医師の仕事とは、患者さんの“自然治癒力”を頼りに、舵取りをして健康を目指すだけの水先案内人でしかありません。医師ができることは一時的な対処であり、自然治癒力を高めて健康に向かうのは皆さんです。いつも間にか医師のみが病気を治すという錯覚に陥ってしまっているのです。

私は脳外科医として、数多くの脳卒中の患者さんを診てきました。ある日、突然言葉を失ったり、半身不随になったりする方々は、皆さん後悔しています。ある瞬間に、1つの活動的な人生が終わってしまう可能性があるのです。後悔は先にたたずという言葉を心に深く、深く、刻んでいただきたいと思います。

次回は、「蔓延する生活習慣病」をテーマにお話しさせていただきます。

脳神経外科専門医 田中 佳 先生(たなか よしみ)

1960年、東京都生まれ。
1985年に東海大学医学部を卒業後、同大学附属病院脳神経外科助手を経て市中病院にて急性期医療に長年携わる。
日本脳神経外科科学会認定専門医として、脳神経外科診療を行いつつ、予防医学の教育講演活動に取り組む。

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